注文住宅には種類がある
注文住宅というと、自分で考えた理想の家を建てられるというイメージを持っている人も多いでしょう。しかしこの注文住宅には、実は自由度の違いによってフルオーダー・セミオーダー・規格住宅、という3種類が存在します。まず「フルオーダー」は、住宅に関する全てを自分で決められる方式で、多くの人が抱く注文住宅のイメージはこれかもしれません。メリットは、何と言っても自由度が高いことであり、予算の許す限り自分の理想を反映した家を作ることができます。
ただし、施工会社との打ち合わせを何度も行う必要があるため、完成するまでの期間が長くなってしまうことや、こだわりすぎると予算オーバーしてしまうことがデメリットです。次に「セミオーダー」は、住宅設計の基本的な部分が決められていて、間取りや設備などを自由に選べる方式になります。メリットは、あらかじめ決まっている部分が多いので、打ち合わせの回数が少なくて済む(完成までの期間も短くできる)ことや、費用を抑えやすいことです。しかし、フルオーダーと比べると自由度が低くなることがデメリットで、ある程度の妥協が必要になるでしょう。
「規格住宅」は、用意された住宅モデルの中からプランを選んでモデル通りの家を建てる方式になります。メリットは、3つの方式の中で一番費用を抑えられることと、すでに完成した住宅モデルを事前に確認できることです。ただし、セミオーダーのように設計の一部をアレンジすることができないのがデメリットだと言えます。