注文住宅でありがちな失敗
注文住宅を建設する際は建物の設計から建具の選定など、決めなくてはならないことが膨大にあります。当初思い描いていた理想の注文住宅とは少し離れたものになってしまう場合もあるでしょう。また予算の都合によってこだわりを反映させられた箇所と、一方そのこだわりのために費用節約のため希望を諦めた箇所がでてしまうようなことがあります。例えばキッチンは最新の高機能なものを取り入れることに予算がかかったため、人目につきにくい2階の寝室や個室の建具を削るなどというような方法です。
2階は本来2部屋を設ける予定であったが、子どもが小さいうちは大きなひとつの部屋として、将来個室が必要になった頃にリフォームで壁やドアを設置するというようなアイデアは聞いたことがある方や実際採用した方もいらっしゃるでしょう。このような費用の削減は注文住宅ならではの予算対策ともいえるのですが、ローン総額が膨らんでしまうことを懸念して、建設時に必要な設備や建具を削ることが必ずしも正しいとは言えません。家族の生活スタイルの変化に応じて、必要なときがきたらリフォームをすればいいと考えていても、実際にローンを支払いながら生活する中で、リフォームの資金までを積み立てることは難しいのが現実です。リフォームをするために費用を充てるならばローンの繰り上げ返済に充てた方が賢明という考えかたもあります。
注文住宅の建設は、未来のことも考えて無理のない設計をすることが大切です。